目次
はじめに
「は〜…会社辞めたい」
気づけば、出社した瞬間に口をついて出てる。
同僚とランチを食べながら、自然と口にしてる。
駅までの帰り道、ひとりごとのようにポロッと出る。
これ、もう“挨拶代わり”みたいになってませんか?
だけど本当は――
「ただ愚痴を言いたいだけなのか」
それとも
「本気で辞める準備を始めたほうがいいのか」
自分でも、わからなくなってたりしませんか?
今回は、転職経験者として、そしてこれまで数百人の転職相談を受けてきた立場として、「辞めたい」が口癖になった人が向き合うべき“心の声”を整理してみたいと思います。

Step①:「辞めたい」の“中身”をちゃんと分解してみる
まず、これが超大事です。
「辞めたい」って、実はものすごく漠然とした言葉なんですよね。
たとえば、こんなパターンがあります:
- 上司が理不尽 → 「人間関係がストレス」型
- 仕事量が多すぎる → 「業務過多で限界」型
- 給料が見合わない → 「待遇不満」型
- 成長してる感じがない → 「やりがい不足」型
- 何が嫌かわからないけどとにかく憂鬱 → 「慢性疲労」型
僕が20代後半で「辞めたい」って思ってたときは、正直“全部のせ”でした(笑)。
でもその中でも一番大きかったのは、「毎日怒鳴られるのが精神的にしんどい」という人間関係のストレスでした。
まずは、自分の「辞めたい」の“正体”を言語化すること。
これをしないと、次の行動に移れません。
Step②:「辞めたい」と言ってる自分に“本音で”向き合ってみる
これもよく聞く話ですが、
「辞めたい」って言ってるけど、
・辞めた後が怖い
・今より悪くなったらどうしよう
・転職活動とか面倒そう…
――結局、行動には移してない。
これ、めちゃくちゃ分かります。だって僕もそうでしたから。
でもある時、僕の友人(今は外資系ITで活躍中)が言ってたんです。
「本当に“辞めたい”と思ってるなら、もうとっくに辞めてる。
それでも“今のままでいる”って選んでるってことは、実はまだ“踏み出せない理由”があるんだよ。」
この言葉にハッとしました。
だからこそ大事なのは、「辞めたい」と言ってる自分を責めるんじゃなくて、「本当は何が怖いのか?」まで掘り下げること。
Step③:ちょっとだけ“行動”してみると、意外と心が動く
「辞めたい」って毎日言ってるのに、行動には移せてない。
そんなときは、いきなり辞表を叩きつける必要なんてありません。
まずは、“小さな行動”をしてみてください。
- 転職サイトに登録してみる
- 他の会社の求人をざっと見てみる
- 自分の職種でどれくらいの年収がもらえるのか調べてみる
- 転職経験のある人に話を聞いてみる
この「ちょっとした行動」が、あなたの視野をグッと広げてくれます。
実際、僕の友人で「辞めたい」が口癖だったC君は、ある日思い切って転職エージェントに無料相談してみたら、
「えっ、自分ってこんなに評価されるんだ…」
って衝撃を受けて、半年後にはキャリアアップ転職を実現してました。
Step④:「辞めたい」は“自分の未来を変えるサイン”かもしれない
忘れないでほしいんですが、
「辞めたい」って、決してネガティブな言葉じゃありません。
むしろ“変わりたい”という前向きなサインなんです。
あなたの中にあるその言葉は、
「もうちょっと、自分を大事にしたい」
「本当はもっと、自分らしく働きたい」
そんな願いが込められているのかもしれません。
だからこそ――
その声を、ちゃんと聞いてあげてください。
最後に:辞めるのも、辞めないのも、どっちでもいい。ただ、“納得して”選ぼう
「辞めたい」って口癖のように言っている自分に気づいたら、
それは、“自分の本音”がSOSを出してるサインです。
でも、辞めるかどうかは、白黒ハッキリ決めなくていいんです。
大事なのは、「自分の気持ちをちゃんと整理して、納得のいく選択をすること」。
我慢して続けるのも、立派な選択。
変える勇気を持つのも、立派な選択。
どっちも正解です。

もし、「自分の辞めたいって、本気なのかな?」とモヤモヤしているなら、
“誰かに話してみる”ことから始めてみませんか?
心の中の整理って、言葉にすることで驚くほどスッキリすること、ありますよ。