目次
はじめに
転職を考え始めたとき、まずやっておきたいのが「キャリアの棚卸し」。
でも実際には――
- 「何から書き出せばいいのかわからない」
- 「やってみたけど、結局グチャグチャになる」
- 「自分には語れる経験なんてない…」
そんなふうに感じて、途中で手が止まってしまう人が本当に多いです。
僕も最初の転職活動では、職務経歴書を書く前に2時間近く悩み続け、結局その日は何も書けずに終わった経験があります。
でも安心してください。
キャリアの棚卸しって、コツさえつかめば、5分でもできるんです。
今回は、僕自身がいろんな相談者に勧めてきた「5分でできるキャリア棚卸しの方法」を、超シンプルにご紹介します。

そもそも「キャリアの棚卸し」ってなに?
簡単に言うと、これまで自分がやってきた仕事や経験を、振り返って言語化する作業です。
なぜ必要かというと:
- 自分の強みやスキルがハッキリする
- 面接や職務経歴書での“語れるネタ”が増える
- 自分に合う職種・企業を見つけやすくなる
つまり、“自分の価値”を言葉にして整理するために行うんですね。
5分でできるキャリア棚卸し|3ステップだけやればOK
ではさっそく本題。
ここでは、紙1枚とペンがあればできる「3ステップ棚卸し法」を紹介します。
ステップ①:ざっくり年表を書く(2分)
まず、頭から順に完璧に思い出そうとしないでください。
「思いついた順」でOKなので、これまでの職歴や大まかな業務内容をザクザク書き出しましょう。
例:
- 2017年〜2020年:アパレル販売 → 接客・売上管理・新人指導
- 2020年〜2024年:営業職 → 法人営業・契約交渉・新規開拓
ポイントは、「何をしていたか」だけでなく、「どんな役割だったか」を簡単に添えること。
ステップ②:「自分が頑張った仕事」ベスト3を選ぶ(2分)
次に、「これ、頑張ったな」「大変だったけど印象に残ってるな」という経験を3つ選んでみてください。
ここでのポイントは、“成果”ではなく“自分なりに一生懸命だったこと”を選ぶこと。
例:
- 売れない商品をPOP改善で売上2倍にした
- 苦手なクレーム対応でお客様から感謝の手紙をもらった
- 引継ぎ期間ゼロで前任の仕事を自力で回した
こうした経験こそが、あなたの“ストーリー”になります。
ステップ③:「その時、自分はどう工夫したか?」を一言メモ(1分)
最後に、さっき選んだ3つのエピソードに、「どんな工夫をしたか」「どんな姿勢で取り組んだか」を一言ずつ書き添えてみてください。
例:
- POP改善 →「お客様の動線を観察して配置を変えた」
- クレーム対応 →「まず“聞く”ことに徹した」
- 引継ぎゼロ →「マニュアル化しながら仕事を覚えた」
この一言があるだけで、面接や職務経歴書で深みのある話ができるようになります。

応用編:時間がある人は「他人目線」で見直してみよう
5分でできるのはあくまで“ざっくり棚卸し”ですが、もし時間があるなら、次のステップにも挑戦してみてください。
・同僚や上司に褒められたことは?
→ 意外な自分の強みに気づけます。
・「もし誰かがあなたのことを推薦するとしたら、どう紹介してくれそう?」
→ 客観的な強みが言語化できます。
この“他人目線”が入るだけで、自分では気づけなかった価値が見えてくることがあります。
まとめ:棚卸しは、まず“完璧を目指さない”ことが大切
キャリアの棚卸しって、「ちゃんと書かなきゃ」と思うと身構えてしまいがち。
でも大事なのは、“最初の5分を動かすこと”。
- ざっくり書き出す
- 頑張ったことを3つ選ぶ
- 工夫したことを一言添える
たったこれだけでも、履歴書・職務経歴書・面接での自己PRがグッと説得力を増します。
あなたの中には、すでに語れるエピソードや価値がちゃんとある。
それに気づくための最初のステップとして、今日5分だけでも時間を取ってみてください。