フリーターから正社員へ。若いうちに動くべき理由

1. 「正社員にならなきゃ」と思いながら、なかなか動けなかったAさんの話

Aさん(24歳・カフェ勤務)は、高校卒業後からずっとフリーターとして働いていました。

接客も得意で、店長からの信頼も厚く、「今のままでも悪くないかも」と思っていたそうです。

でも、ある日ふと、バイト仲間が就職を決めて退職したとき、こう感じたと言います。

「このまま5年、10年経ったら、私どうなってるんだろう」
将来が想像できなくなって、胸がざわざわした——それが最初の“違和感”でした。

私のもとに相談に来たとき、Aさんはこうも言いました。
「正社員になりたいけど、自信がないし、もう遅い気がして…」

でも、それは全然遅くなかったんです。


2. 若いうちは「未経験OK」が本当に多い

フリーターの方が不安に思うのは、だいたい次の2つです。

  1. 経験がないから採用されないのでは?
  2. 書類すら通らないのでは?

確かに、年齢が上がると“即戦力”が求められるケースが増えます。
でも20代、特に前半〜中盤であれば、企業側も「これから育てたい人材」として見てくれることが多いんです。

実際、Aさんが応募したのは未経験歓迎の事務職。
「基本的なPC操作ができればOK」という条件で、面接では「これまでの接客経験をどう活かせるか」が評価されました。

「若いうちに動いてよかった。思っていたより“選べる”立場なんだと知れた」と話してくれました。


3. 「なんとなく」で時間が過ぎるのが一番怖い

Bさん(26歳・フリーター)は、「就職したい」と思いながらも、なんとなくバイトを続けて3年が経っていました。

「気づけば同級生はみんな正社員。私はこのまま何も変わらない気がして…」
と涙をこぼしたことを、今でも覚えています。

怖いのは、「明確な理由もなく時間が過ぎてしまうこと」。
正社員になることが“正解”というわけではないけれど、選べる未来を持っておくことが大事なんです。

Bさんは思い切ってエージェントに相談し、半年後に事務職として就職。
最初は覚えることが多くて大変だったけれど、「自分の肩書きが変わったことで、自信が持てた」と語っていました。


4. 「動いた人」から未来は変わっていく

どんな仕事でも、「初めて」は不安で当たり前。
でも、不安があるのに行動した人から、現実は少しずつ変わっていきます。

Cさん(23歳・販売バイト)は、「何がやりたいか分からない」と悩みながらも、自己分析ツールを使ったり、エージェントに話を聞いたりして、自分の“得意”と向き合いました。

最終的に営業職として内定をもらい、「仕事って怖いものじゃなかった。むしろ、自分を知るチャンスだった」と言っていました。

動いたからこそ、選択肢が見えた。
その一歩は、小さくても確実に未来に影響を与えてくれます。


5. 最後に|“今じゃなくてもいい”は、本当じゃない

「いつか就職したい」
そう思っている人は本当に多いです。私も、相談を受けるたびに聞いてきました。

でも、「いつか」は突然なくなります。年齢が上がれば選べる求人は減り、未経験歓迎の窓は少しずつ狭くなる。
これは残念ながら、事実です。

だからこそ、動ける“今”を大切にしてほしい

もし不安があるなら、誰かに相談するだけでもいい。
求人を眺めてみるだけでもいい。
まずは、“将来の自分のために使う5分”から始めてみてください。

未来を変えるのは、完璧な準備じゃなく、最初の一歩です。