面接で逆質問しないと落ちる?その理由とは

はじめに

「最後に、何か質問はありますか?」

面接の終盤、必ずといっていいほど投げかけられる“逆質問”。
これ、正直苦手な人、多いですよね。

  • 「特にありません」はマズいって聞いたけど…
  • 何か聞いたほうがいいとは思うけど、何を聞いていいか分からない
  • 下手なこと聞いて評価下がったらどうしよう…

実際、僕が受けてきた面接でも、最後の「逆質問」で雰囲気が変わったと感じた場面が何度もありました。
また、転職支援で面接フィードバックを聞いていると、「逆質問なし=志望度が低いと判断された」という理由で落とされた例もあります。

今回は、なぜ逆質問が重要なのか?しないとどう見られるのか?という本音の部分と、実際に印象が良かった質問例まで、現場目線でお伝えしていきます。


なぜ逆質問しないと“マイナス評価”になるのか?

結論から言うと、逆質問は“意欲と準備のバロメーター”として見られているからです。

面接官の本音はこうです:

  • 「この人、本当にうちに興味あるのかな?」
  • 「何も調べずに来た?なんとなく受けに来た感じ?」
  • 「入社後のイメージを持ってるのかな?」

逆質問しないというのは、企業からすると「関心が薄い」「受け身」な印象に映るんです。
だから、内容の良し悪し以前に、「質問がない=熱意がない」と捉えられてしまうことがあるんですね。


逆質問は、実は“自分をアピールする最後のチャンス”

多くの人が誤解しているんですが、逆質問は「企業に聞く場」ではあるけど、それ以上に“自分を売り込む場”でもあるんです。

たとえば、次のような質問。

「入社後は〇〇のような業務に積極的に携わりたいと考えていますが、その中で特に早く覚えるべきことはありますか?」

この一言だけで、

  • 「入社後の仕事をイメージしている」
  • 「前向きに貢献しようとしている」
  • 「具体的な成長意欲がある」

という好印象を残すことができます。

逆に、「福利厚生」や「有休の取りやすさ」などの質問“だけ”をするのは要注意。
内容次第で、「条件重視」「受け身タイプ」と思われるリスクもあります。


実際に効果の高かった逆質問【職種別】

ここからは、実際の相談者や僕自身の経験で“好印象につながった”逆質問を職種別に紹介します。

◆ 営業職の場合:

「御社の営業では、成果を出している方に共通している特徴はありますか?」

→「成果にこだわる姿勢」が伝わる+社風も知れる質問


◆ 事務職の場合:

「日々の業務の中で、“この対応は特に重要だ”と感じる場面があれば教えてください」

→「実務を意識している」「柔軟に対応できそう」という印象に


◆ IT職(開発など)の場合:

「今後のプロジェクトで使用予定の技術や、注力されている領域があれば教えてください」

→「技術トレンドへの関心」「学ぶ意欲」のアピールに◎


◆ 未経験転職の場合:

「未経験からスタートされた方が、最初に苦労された点と、そこをどう乗り越えたかを教えていただけますか?」

→「現場理解を深めようとする姿勢」が伝わる


逆質問でやりがちなNGパターン3選

「とりあえず質問した」感が出てしまうと逆効果になることも。以下の3つは特に注意。

❌ 給与や残業の話ばかりする

→ もちろん気になるのは分かりますが、最終面接や内定後に確認すべき内容。一次面接でこれを前面に出すと、“条件目的”と誤解されがち。


❌ ホームページに書いてあることをそのまま聞く

→ 「御社の理念に共感しました。〇〇について詳しく教えてください」など、“調べてきた感”を出すのはOK。ただし、丸読みは逆効果。


❌ 「特にありません」で終わらせる

→ 前述の通り、意欲なしと判断されるリスク大です。最低でも1つは用意を。


まとめ:逆質問は、黙って終わるにはもったいなさすぎる

面接の最後、逆質問は自分の印象をもう一段アップさせるラストチャンスです。
ここで一言、「この人、ちゃんと準備してるな」「一緒に働けそうだな」と思ってもらえるかどうかで、合否が分かれることもあります。

今日からできる準備はこの3つ:

  1. 応募企業ごとに、質問を1〜2個ストックしておく
  2. 面接中に気になったことをその場でメモして、最後に質問する
  3. 「入社後をイメージした前向きな質問」を1つは用意しておく

たったこれだけでも、他の応募者と差がつきます。