5月病か転職すべきか、見極めるポイント

はじめに

GW明けのこの時期、どうしても気持ちが重くなる。
朝、起きられない。仕事のことを考えると胃が痛くなる。
「これは“5月病”ってやつ? それとも、いよいよ転職すべきタイミングなのか?」

――そんなふうに悩んでいる人、実はめちゃくちゃ多いんです。
僕自身も、20代後半の頃にまさにこの状況に陥りました。周りは「5月病でしょ」って軽く流すけど、自分の中では「これ、もう限界じゃないか…?」って本気で悩んでました。

この記事では、“ただの5月病”と“本当に転職を考えるべきサイン”の違いを、自分の体験や、これまで受けてきた転職相談のリアルな声をもとに整理してみます。


「5月病」と「転職すべき状態」は、何が違う?

まず大前提として、5月病は“誰でもなり得る一時的な心の疲れ”です。
4月の新年度、慣れない仕事、新しい人間関係――そうしたストレスがピークを超え、5月に一気に反動として出てくる。これは正常な反応とも言えます。

一方で、「転職すべき状態」というのは、“慢性的な違和感”や“心身の限界”が続いている状態です。

では、どう見極めればいいのか。ここからは、実際によくある「判断のポイント」を紹介します。


見極めポイント①:「週末や連休中は元気に過ごせているか?」

まずはこれ。
休みの日になると、ちゃんとリラックスできてるか? 楽しめてるか?

もし、

  • 休みの日は友人と出かけたり、普通に笑えている
  • 趣味を楽しむ余裕はある
  • 仕事の前日になると気持ちが落ちるけど、それ以外は割と元気

こういう人は、一時的な5月病の可能性が高いです。ストレスが抜け切れていないだけで、職場や仕事内容そのものが「完全に合ってない」わけではないかもしれません。

ただし、これが逆の場合――

  • 連休中もずっと気分が重い
  • 楽しいことをしていても心から笑えない
  • 月曜が近づくと吐き気や動悸がする

こうなると、5月病の域を超えて、メンタルが限界に近いサインです。早めに休職や転職を視野に入れるべきかもしれません。


見極めポイント②:「やりがいを感じられる瞬間があるか?」

これは結構シンプルな質問です。

「最近、仕事の中で“楽しい”とか“成長できた”って感じた瞬間って、ありましたか?」

もし答えが「ある」なら、今の職場にもまだ可能性が残っていると思います。
ただ一時的に気力が切れているだけで、うまくリズムを取り戻せば、また前向きに働ける可能性は高い。

でも、こう答える人もいます。

「もう何ヶ月も、仕事でポジティブな感情を持った記憶がない」
「ただ淡々と、消耗しながらやってるだけ」

これが続くなら、それは**“環境を変える時期”が来ているサイン**です。


見極めポイント③:「体に異変が出ていないか?」

これは見逃されがちだけど、本当に大事です。

  • 慢性的な頭痛や腹痛
  • 朝になると吐き気がする
  • 布団に入っても眠れない、もしくは夜中に何度も目が覚める

こういった身体的な不調が出ているなら、もう迷わなくていい。それは明確な“NOサイン”です。

実際に僕の知人でも、こういう体調不良を「ただの疲れかな」と見過ごして働き続け、最終的にうつ病になってしまった人が何人もいます。


「今すぐ辞めるかどうか」じゃなく、「ちょっと立ち止まる勇気」でもいい

転職するかどうかって、人生の中でも大きな決断です。
だから、焦って即断しなくていいと思ってます。

でも、「自分の心と体が発しているサイン」にちゃんと耳を傾けることは、すごく大事。

僕が実際に転職を決めたときも、最初は「また弱音かも」と思ってたけど、書き出してみたら「これ、もう限界じゃん…」って気づけました。

まずは、

  • モヤモヤした気持ちを紙に書いてみる
  • 相談できる人に話してみる(家族・友人・転職エージェントなど)
  • 求人サイトをのぞいて、少しだけ「別の世界」を想像してみる

こういう“小さな行動”が、自分の本音を可視化するカギになります。


最後に:あなたの不調は、ちゃんと意味がある

5月病か、それとも転職すべきか。
その判断って、自分のことなのに意外と難しい。

でもね、「もしかして、これもう無理かも…」って思った時点で、もう何かが限界に近づいてる証拠なんです。

大丈夫。迷ってるあなたは、ちゃんと自分の心に向き合えてる。
その時点で、もう半歩前に進めてます。

そしてどうか、「我慢すれば治る」とは思わないでほしい。
必要なら、ちゃんと環境を変える選択をしていいんです。

あなたが、あなたらしく働ける場所は、きっとどこかにある。


もし、誰かに「この気持ち、どう思う?」と聞きたくなったら、気軽に相談してみてください。
ひとりで抱え込まず、声に出すこと。それが何よりの第一歩です。