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― 夏の“静けさ”を味方にして、秋に一歩差をつける ―
「夏の転職は不利」って思っていませんか?
8月って、お盆休みもあるし、企業の採用も一時ストップする…そんなイメージありませんか?
実際、求人数がやや減るのは事実。でもその反面、ライバルも減るんです。
つまり、今から仕込んでおけば、9月〜10月の“秋採用シーズン”で一気に抜け出せる。
僕が実際に転職を成功させたのも、8月の準備がすべてでした。
では、その「今からやるべき3つの準備」、具体的に見ていきましょう。
1. 企業分析は“下調べ”じゃなく“戦略”としてやる
8月は求人の動きが少し落ち着く分、「情報を集める時間」がちゃんと取れます。
ここで差が出るのが、企業の見方です。
多くの人は、求人票の「仕事内容」や「年収」しか見てません。でも、僕がやったのはそれに加えて、
- 過去のプレスリリースを読む
- 社員インタビューを読む
- 競合企業のサービスと比較してみる
など、「なぜこの会社が今、人を採ろうとしているのか?」を掘り下げること。
たとえば僕の知人Nさんは、ベンチャー企業の新規事業に惹かれて応募したのですが、調べてみると直近で役員が交代していて「体制が大きく変わるフェーズ」だったんです。
その情報をもとに、「私は変化の中でも成果を出してきた経験があります」と面接で話した結果、かなり評価されたそうです。
ただ応募するんじゃなくて、「この会社が欲しがってるのはどんな人材か?」を考える。
この視点があるかどうかで、秋の勝負が変わってきます。
2. 職務経歴書は“棚卸し”じゃなく“武器化”する
職務経歴書、まだ去年のまま使っていませんか?
実はこれ、転職が長引く原因の一つです。
僕自身、最初の転職では「これまでの経験を全部盛り込むこと」に必死でした。
でも、採用担当の目には「何が強みなのか分かりづらい」ものになっていたんです。
そこでやったのが、「要素の削ぎ落とし」。
具体的には
- 成果を数値で書く(例:売上120%達成 → 目標比率と期間を明記)
- 関係ない業務はカット
- 自分が応募する職種に“寄せて”書き換える
これをやるだけで、反応率は明らかに上がりました。
たとえば、営業からカスタマーサクセスに転職した友人Sくんは、営業の実績よりも「お客様との信頼構築プロセス」にフォーカスした書き方に変えたら、面接オファーが倍増したとのこと。
8月は暑いし外出もしんどい。その分、室内で「文章のブラッシュアップ」に集中するには最適です。
3. 8月の“ゆるさ”に流されず、「面接慣れ」だけは保っておく
これは意外と盲点ですが、面接って筋トレと同じなんです。間が空くと、鈍ります。
僕はかつて、6月に2社連続で面接落ちして、その反動で7月〜8月をダラッと過ごしてしまいました。
9月から再スタートしたんですが、いざ面接に行ってみると「感覚が戻らない」んです。
だからこそ、8月も“練習のつもりで”面接を受けておくのは大事。
志望度の低い会社でもOK。むしろ、場慣れすることが目的です。
あるいは、転職エージェントに「模擬面接をお願いする」のも効果的。最近ではZoomでサクッと受けられるところも多いです。
少しだけ気合を入れて、言葉を口にする機会を保っておく。それだけで、9月の本番で“本来の自分”をちゃんと出せるようになります。
「秋採用で差がつく人」は、実は8月にもう動いている
8月って、心が緩む季節ですよね。
エアコンの効いた部屋でダラダラしたいし、「まぁ9月から頑張るか」って思いがち。
でも、これまで何百人もの転職相談を受けてきた経験上、「9月から動こうとする人」は山ほどいるんです。
だからこそ、「8月に仕込んだ人」は、それだけで1歩先に行ける。
今からすべてを完璧にやる必要はありません。
でも、ほんの1日、3時間だけでも「未来の自分」のために動いてみる。それが、秋の採用戦線で「内定を勝ち取る人」になる一歩です。
この夏、ちょっとだけ「未来の自分」を助けてあげませんか?
日差しは強くても、心はしっかりクールに。
動くタイミングは、まさに“今”です。