目次
はじめに
「自己PRをお願いします」
面接でよく聞かれるこのフレーズに、ドキッとしたことはありませんか?
転職活動をしていると、履歴書や職務経歴書とはまた違って、「自分の強みを口で伝える」というのは本当に難しいもの。
僕自身も最初の転職のとき、これにめちゃくちゃ苦労しました。
「自己PRって何を話せばいいの?」 「そもそも自分にアピールできるような強みがあるのか?」 「具体的な話って言われても、何をどう言えば…」
そう悩む方に向けて、この記事では「自己PRを1分でわかりやすく伝えるコツ」と「実践的な例文」をわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、次の面接で「自己PRは得意分野です!」とちょっとだけ自信が持てるはずです。

自己PRって、結局何を話せばいいの?
一言で言うなら、「あなたがその企業で活躍できる根拠」です。
単なる“自分のすごいところ紹介”ではなく、「御社で活かせる自分の強み」を伝えることがポイントなんです。
企業の面接官は、こんな視点であなたの話を聞いています。
- それってうちの仕事で活かせそう?
- 強みは再現性がある?つまり、別の環境でも同じ成果を出せそう?
- 一緒に働くイメージが持てる?
このあたりを意識するだけで、自己PRの内容がぐっと“面接向き”になります。
まずは構成を覚えよう|鉄板の3ステップ
1分間で伝わる自己PRには「話の流れ」が重要です。
ポイントは以下の3つ。
① 結論ファースト:「私の強みは○○です」
まずは結論から。面接は時間との勝負でもあるので、最初の10秒で印象を残せるかがカギです。
たとえば、「私はトラブル対応に強みがあります」など、シンプルかつ具体的に言い切るのがコツ。
② 具体的なエピソードを1つ
次に、その強みが発揮された具体的な経験を1つ。
ここで数字や行動、工夫した点などがあると説得力がアップします。
③ 強みが御社でどう活きるか
最後に、その経験をどう活かせるかを企業に結びつけて話します。
「だから御社でもこういう場面で力を発揮できる」と締めることで、企業は「一緒に働くイメージ」を持ちやすくなります。
【実例】営業職からマーケティング職に転職する場合
ちょっと実際のケースを紹介しますね。
これは僕の友人のケースで、営業からマーケティングにキャリアチェンジした30代前半の男性です。
「私の強みは“数字からお客様の行動を読み取る力”です。営業時代、成約率が低い商材に着目し、商談記録や問い合わせの内容を分析しました。結果、商品の紹介順を変えるだけで成約率が1.5倍に上がったんです。この経験から、データをもとに戦略を立てる力があると実感しています。マーケティングでも、ユーザーの行動を分析し、成果につながる施策を考える役割で貢献できると考えています。」
ポイントは、「営業職」でもマーケ的な視点を持っていたこと、それを数値で証明できたこと。
このように異職種でも“つながる強み”を見せることで、説得力が出ます。
よくあるNGパターン
× 抽象的すぎる
「人と話すのが得意です」「協調性があります」
…これは学生の自己PRで終わってしまいます。具体的な行動や成果をセットで伝えましょう。
× エピソードが長すぎて迷子になる
1分で話すには、エピソードは1つで十分。盛り込みすぎると逆に印象がぼやけます。
× 自信なさげに話す
面接官は内容と同じくらい「話し方」も見ています。
言い切る、ハキハキ話す。それだけでも印象は大きく変わります。

まとめ:自己PRは“会話”の入り口になる
自己PRは、面接の最初に聞かれることが多いですよね。
つまり、ここで「おっ」と思わせられれば、面接の流れはぐっと良くなる。
僕が支援したある方は、最初の頃は「特にアピールできることがない」と悩んでいました。
でも、自分の過去のエピソードを深掘りしながら、「なぜその行動を取ったのか?」「何が得られたか?」を整理していった結果、見違えるような自己PRができるようになりました。
最後に一つだけ。
“すごい経験”は必要ありません。大事なのは、“あなたらしさ”が伝わること。
自己PRがうまくなるコツは、「完璧な内容」を探すことではなく、「伝えたい自分の軸を持つこと」。
そのために、まずは紙に書き出して、自分の経験を“言語化”してみるところから始めてみてくださいね。