目次
1. 「なんだか気分が上がらない」｜それ、実は心のサインかも？
梅雨の時期って、なんだか理由もなく気分が沈みませんか？
雨音が窓を叩くたびに、身体も心も重くなる。いつもの通勤電車、いつものオフィス、でもなぜか今日は「行きたくないな」と思ってしまう——。
私自身、過去にまさにその感覚を経験しました。雨の続く6月、出勤途中にふと「このままずっとここで働いていて、私は幸せなのかな？」と感じたことがあったんです。
その時は、「ただの気のせいだよね」と流してしまった。でも、あの違和感は、私の心が何かを訴えていたんですよね。
季節の変わり目は、心がふと立ち止まるタイミングでもあります。
実はそんな“ちょっとした憂鬱”が、キャリアを見直す最高のチャンスになることもあるんです。
2. 憂鬱の正体は「仕事の不満」だった｜気づかなかった本音
私の友人（30代・女性）も、こんなことを言っていました。
「梅雨って、気圧が低いせいか、体調も悪いし気持ちも塞ぎ込むの。で、気づいたら“この仕事、私に合ってないかも”って思ってた」
彼女は営業職として5年勤めてきました。でも、梅雨時のある日、突然心が折れたような気持ちになったそうです。上司の言葉が引っかかり、顧客対応もうまくいかず、「何をやっても空回りしてる」と感じてしまった。
でもそれは、突然の感情ではなく、日々積もっていた“違和感”が、この季節に表面化しただけだったんですよね。
雨は、見えづらくなっていたものを浮かび上がらせてくれます。
だからこそ、梅雨のモヤモヤは、自分自身の“本音”に出会う大切なサインでもあるのです。
3. 曇り空を抜けた先に｜転職で見つけた「新しい私」
その彼女は、その時期に初めて転職を真剣に考えました。
エージェントに登録し、キャリアカウンセリングを受けて、自分が“数字より人に寄り添いたい”という想いに気づきました。
結果として、彼女は営業から人事職へと転身。今では中途採用担当として、毎月たくさんの求職者と向き合いながら、「人の役に立っている実感がある」と語っています。
「あの時、雨の日が続かなかったら、たぶん私は動けなかったと思う」
そんな風に話してくれた彼女の笑顔が、とても印象的でした。
心が沈むのは、決して“悪いこと”ではありません。それは、次に進む準備が始まっている証かもしれないのです。
4. 梅雨の転職活動は実は“狙い目”｜企業の動きも落ち着く時期
実はこの6月〜7月、転職市場では“隠れたチャンス”が眠っています。
というのも、ゴールデンウィークが明けて一段落し、企業側も採用活動を本格化させる時期。一方で、求職者側は夏休みシーズンや秋以降に動く人が多いため、ライバルが比較的少ないんです。
エージェントに聞いても、「夏前はいい求人があっても、動く人が少なくてもったいない」とよく言われます。
私の相談者の中には、6月に応募して7月末には内定、9月から新天地へというスムーズな転職を実現した方もいました。
「雨の季節に動いたからこそ、ライバルに先んじてチャンスをつかめた」と振り返っていました。
5. 心が曇った時こそ、自分に問いかけてほしいこと
もし今、梅雨の空のように心が重くなっているなら。
次の3つの問いを、自分に投げかけてみてください。
- 「最近、仕事で嬉しかった瞬間はいつだろう？」
- 「逆に、モヤっとしたのはどんな時？」
- 「このまま1年後、同じ働き方をしていたらどう感じる？」
この問いに答えた時、そこに“変わりたい気持ち”があるなら、それはきっと転職を考えるタイミングかもしれません。
キャリアは、人生の大きな一部。
天気が移ろうように、私たちの心も揺れます。そして、その揺れを感じた時こそが、次の一歩を踏み出すチャンスなんです。
最後に｜雨の日にしか見えない景色もある
「晴れの日が好き」という人は多いけれど、雨の日にしか咲かない花もあるように、梅雨の憂鬱が教えてくれることも確かにあります。
あなたの中に芽生えた「このままでいいのかな？」という気持ち。それは“変わる勇気”の種です。
どうか、自分の気持ちを見逃さないでください。
そしてもしその種が育ち始めたなら——梅雨明けと一緒に、新しいあなたもきっと動き出せるはずです。