目次
1. ボーナスをもらって辞めるのはアリ?|現場のリアルをのぞいてみた
「ボーナスをもらったら辞めようと思ってる」
このセリフ、6月になるとあちこちで聞こえてきます。
確かに、夏のボーナス後は企業の採用活動が活発になるタイミング。人の入れ替えが多くなる分、求人も動くんです。
でも実際には、「辞めたい」と思っていてもすんなり退職に踏み切れる人は意外と少ないのが現実。
Aさん(20代・事務職)はこう語っていました。
「もう辞めようと決めてたのに、いざ上司に言うとなると躊躇してしまって…。結局ズルズルと1ヶ月後ろ倒しになりました」
気持ちと行動にズレが出やすいこの時期、決断のハードルは案外高いんですよね。

2. 夏に辞めるのはどんな人?|よくある3つのタイプ
私が転職相談を受けてきた中で、夏のボーナス後に退職を選ぶ人には、ある程度パターンがあります。
- 年内に新しいキャリアを築きたい20〜30代
- 育児や家族の変化を見据えて転職を考える人
- 上半期の評価に失望して見切りをつける中堅層
Bさん(30代・営業職)もその一人。家庭との両立に限界を感じ、ボーナス支給の直後に退職を決断しました。
「もらえるものはもらったし、もう無理して続ける理由がなかったんです。ある意味、踏ん切りがつくタイミングでした」
このように、金銭的な区切り以上に「自分の中での決着」を意識して動く人が多い印象です。
3. メリットと落とし穴|夏辞めは計画的に!
ボーナスを受け取ってからの退職は、手元資金に余裕ができるという点で大きなメリットがあります。
生活を支えながら転職活動ができるという安心感は大きいですよね。
ただし、ここに意外な落とし穴も。
- 同じタイミングで退職する人が多く、競争が激しくなる
- 人気求人はすぐ埋まる
- 夏の終わり以降、企業の採用熱が一時的に落ち着く場合がある
Cさん(40代・エンジニア)は、「退職後に少し休もう」と考えていたそうですが…
「のんびりしていたら、気づいたら秋になってしまい、求人が減って焦りました」
辞める前からの準備が、やはり一番のカギなんです。

4. 今やっておくべき準備とは?
もし「ボーナスをもらって辞める」と決めているなら、今からできることを始めましょう。
- エージェントに登録して、求人の傾向を知る
- 職務経歴書や履歴書のたたき台を用意する
- 自分の希望条件を整理する
- 面接練習を始める
Dさん(30代・経理職)は、ボーナス後すぐに転職活動を本格化させましたが、実は2ヶ月前から準備を始めていたとのこと。
「準備ができていたから、退職してすぐに面接に進めて、内定も早かった。ブランク期間もほとんどなく済んで、本当に助かった」
“辞めてから動く”のではなく、“辞める前から整えておく”――それが夏の転職を成功させる鉄則です。
5. まとめ|辞めることより「次にどう動くか」が大切
夏のボーナス後に退職を考える人は多く、それ自体は珍しい選択ではありません。
ただ、そこで止まってしまうと、チャンスを逃すことに繋がってしまいます。
- 今、どんな仕事をしたいのか
- どんな職場で、どんな働き方をしたいのか
- その理想に近づくには何が必要か
それを考え、準備する時間が“今”です。
あなたの人生の舵を、自分の手でしっかり握るタイミングが来ています。
どう動くかは、すべてあなた次第です。