イントロダクション
「介護職への転職を考えるとき、不安が頭をよぎりませんか?」
特に施設内介護の現場は、体力的にも精神的にも大変だというイメージが強いかもしれません。確かに楽な仕事ではありませんが、それ以上に、利用者と心を通わせ、信頼を築く充実感があります。
施設内での介護職員として一歩を踏み出そうか迷っている方に向けて、実際の現場で感じたやりがいや成長の瞬間を交えながら、施設内介護の仕事の本当の魅力と、キャリアを支えるスキル・資格についてお伝えしていきます。
「本当に自分にできるのだろうか?」と悩んでいるあなたが、少しでも前向きに挑戦できるようなヒントが見つかると嬉しいです。
実際の体験談から知る「施設内介護」のやりがい
例えば、40代で施設内介護職に転職したMさん。Mさんは以前、IT関連のデスクワークをしていましたが、親の介護をきっかけに「もっと誰かの役に立てる仕事がしたい」と一念発起。体力にも自信がなく、介護職の経験もゼロでしたが、思い切って転職を決意しました。
初めての現場は、特養(特別養護老人ホーム)での勤務。重度の要介護状態の方も多く、日々の介助に加えて、利用者の方々との信頼関係を築くのが大変だったそうです。入浴介助ひとつとっても、要領がつかめず四苦八苦。ですが、Mさんは少しずつ、ベテラン職員の動きを観察し、少しずつコツを学んでいきました。
ある日、担当していた利用者さんから「あなたの声を聞くと安心するよ」と声をかけてもらったことが転機になったそうです。「毎日、挨拶するたびに話しかけてくれる。大変なこともあるけど、こんなふうに感謝されると本当にやっててよかったなって思う」とMさんは笑顔で話していました。
スキルと資格のステップアップ
介護職員としてのスタートに役立つ資格が「介護職員初任者研修」です。Mさんも、最初はこの研修を受講して、基本的な知識とスキルを習得しました。座学だけでなく、実際に体験を通して学べるため、初心者でも安心して始められます。
Mさんの場合、「資格を取ったものの、現場に出てからが本当の勝負だった」と言います。初めての夜勤で、不安そうな利用者を前にどう対応すればいいかわからず慌てた経験もあったそうです。そんなとき、近くにいた先輩職員が「夜勤では声をかけるだけで落ち着く方も多いよ」とアドバイスをくれました。この一言があったからこそ、「声をかける」という基本が利用者との信頼を築く鍵になると気づけたそうです。
今では、介護福祉士の資格取得も視野に入れ、さらなるスキルアップを目指して日々の業務に励んでいます。Mさんは「どんどん自分の役割が増えて、できることも増えていく。大変だけど、成長を実感できるから面白い」と話しています。
年収とキャリアの変化
介護職の年収は施設や経験によって異なりますが、介護職員初任者研修の資格で働き始めた場合、年収はおおよそ250万円から350万円程度が一般的です。ですが、Mさんのように経験を積んで「介護福祉士」や「ケアマネージャー(介護支援専門員)」などの資格を取得していくと、年収も上がりやすくなります。資格を取ることで、より責任ある仕事を任されることが多くなり、年収も400万円以上になるケースもあります。
施設によっては、資格取得支援制度を提供しているところも増えており、資格を持つことで昇給のチャンスも増えるため、長期的なキャリア形成には資格が非常に有効です。Mさんも「最初は生活費のために始めた仕事だったけれど、今では資格取得を通じて本気でこの仕事を続けていきたいと思うようになった」と話しています。
職場での相談がもたらす成長と安心感
介護の仕事は、どうしても悩みやストレスがたまりがちです。Mさんも「最初の頃は本当に一人で抱え込みがちだった」と振り返ります。利用者さんへの対応に悩んでしまうことも多く、一人で悩んで仕事に集中できない日もあったそうです。
そんな中で、同僚に悩みを打ち明けることで新しい視点が見つかり、ストレスを和らげることができました。例えば、「この利用者さんは、朝が苦手なことが多いから、声のトーンを少し下げてゆっくり話しかけるといいよ」といった具体的なアドバイスをもらうことで、利用者に合わせた対応の仕方がわかり、不安も軽減されたそうです。
「介護職はチームワークが大切」というのは、働き始めてから実感したことの一つで、同僚との関係が心の支えにもなっていると話しています。Mさんは「わからないことがあれば、同僚や先輩に気軽に相談することが、自分を助ける手段なんだと気づいた」と言います。
まとめ
施設内介護職員としてのキャリアは、日々の経験と成長の積み重ねです。Mさんも、何度もくじけそうになりながらも、少しずつ乗り越えてきました。利用者の笑顔や「ありがとう」の言葉が日々の原動力になり、資格取得やスキルアップが将来の目標を支えてくれます。
もし「自分もできるかな?」と迷っているなら、まずは一歩を踏み出してみませんか?
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