目次
はじめに
「転職したいけど、やっぱり安定して人気のある職種がいい」
そんな風に考えて「IT」「営業」「事務」といった王道職種を検討する方、多いですよね。
でも実は、人気職種って“選ばれるハードル”も高いのが事実。
僕のもとにもよく「書類で落とされてしまう」「面接でうまくアピールできない」といった相談が届きます。
僕自身も、営業からスタートして→事務寄りのポジション→IT業界へ…と、3つとも経験してきました。だからこそ分かるんです。
それぞれの職種には、“企業が見ているポイント”がまったく違う。
今回は、そんな人気3職種(IT・営業・事務)に絞って、それぞれどんな準備が必要か?どう差をつけるか?を分かりやすくまとめていきます。

IT職に転職するには|“技術”より“伸びしろ”を見せる
特徴:
- 求人は増加傾向。エンジニア職・ITサポート・ヘルプデスクなど幅広い
- 未経験OKの求人もあるが、“何も知らない人”は厳しい
- 経験者採用は即戦力が求められる
成功ポイント:
✅「何を勉強しているか」を具体的に伝える
→ ポートフォリオがなくても、「Progateで毎日〇分学習中」「JavaScriptでToDoアプリ作成中」など、“自走できている”ことが大きな評価につながります。
✅ 職種の理解と業務フローをつかんでおく
→ IT未経験の方ほど、「IT=パソコンをいじる仕事」くらいのイメージしかないことも。
「開発」「テスト」「運用」など、IT業界の職種ごとの流れを事前に押さえておくと、面接でも説得力アップ。
✅ コミュニケーション力は“隠れた武器”になる
→ 技術職でも、顧客折衝やチームでのやりとりが重視されます。前職が営業・接客などであれば、その経験を「IT現場でどう活かすか」まで落とし込んで伝えるのがコツ。
営業職に転職するには|“売れる人”ではなく“信頼される人”を見せる
特徴:
- 常に需要がある王道職種。未経験OK求人も多い
- 年齢や学歴より、“やる気と誠実さ”が評価される
- 業界によって求められる営業スタイルが異なる(法人/個人、反響型/新規開拓など)
成功ポイント:
✅「どう信頼を築いたか?」を語れるようにする
→ 「売上を伸ばしました」だけだと弱い。大事なのは、「その結果に至るまで、どう関係性を築いたか?」というストーリー。
✅ “営業スタイル”の理解とマッチ度をアピール
→ 業界ごとに営業の質が違うため、「自分が目指す営業像」と「企業の営業方針」が一致していることを示すと◎。
✅ 数字の実績だけじゃなく“工夫”も伝える
→ たとえば「チラシのデザインを変えた」「資料にストーリーを加えた」など、小さな工夫こそ再現性の高い強みとして評価されます。
事務職に転職するには|“正確性+α”で差をつける
特徴:
- 女性に人気で、求人倍率もやや高め
- 未経験OKもあるが、競争率は職種の中でもトップクラス
- 「ミスしない」「周囲をサポートできる」資質が重視される
成功ポイント:
✅「気配り力」と「正確性」をセットで伝える
→ 「私はミスが少ないです」だけでは弱い。「チェック表を自作していた」「確認フローを自分で作った」など、実践的な工夫を添えると強みが光ります。
✅ Excelや業務ツールのスキルを見える化する
→ MOS(Excel資格)や、VLOOKUP関数が使えるなど、定量的に伝えると効果的。経験が浅くても「操作していた内容」を具体的に書くのがポイント。
✅ “縁の下の力持ち”だけじゃない強みを伝える
→ たとえば「業務フローを見直して効率化した」「備品発注の無駄を省いた」など、“自分から考えて動ける”事務職を企業は求めています。

まとめ:同じ“人気職種”でも、評価されるポイントはこんなに違う
「人気職種=安定で安心」と思いがちですが、実際にはそれぞれに求められる資質や評価されるポイントが全然違うんです。
職種 | 成功ポイント |
---|---|
IT職 | 自走力・学習意欲・論理的思考 |
営業職 | 関係構築力・行動量・ストーリー力 |
事務職 | 正確性・気配り・小さな改善力 |
人気だからこそ、ちょっとした違いが“選ばれる・選ばれない”を分ける要素になります。
あなたの経験や強みを、どうこの職種に活かせるか。
それを具体的にイメージできたとき、書類も面接も格段に通過しやすくなりますよ。